進行中!花畑団地のリノベーション 番外編 tokyobike自転車ツアー・レポート
text= 千葉敬介(東京R不動産)
澄んだ青空と、赤や黄色に色付く木々に迎えられた秋の土曜日。
花畑団地からtokyobikeに乗って、プチ・ツアーに出かけました。


晴天に恵まれたサイクリング日和。みんなで自転車ツアーを楽しみました。

青い空と、カラフルな自転車、そして紅葉

ズラリと並んだ十数台。
抜けるような青空の下、色も形もとりどりな自転車が、谷中のtokyobikeからやってきました。

続々と花畑団地に集まる参加者のみなさんは、まずこの中からお気に入りの1台をチョイス。
そして軽いペダルの踏み心地を試すように、団地を少し回ったら、いざ、自転車ツアーのスタートです。

最初に向かったのは、団地から東へ数分の「大鷲(おおとり)神社」。
実はここ、「酉の市」の発祥と言われる神社で、この日も次の酉の日を待つように、参道には屋台がビッシリと。
七五三参りの親子連れに混じって、まずはツアーの無事をお祈りします。

そして、次の目的地へ出発。と言っても、実は次も団地のすぐ南。
団地に隣接する場所に「花畑記念庭園」という、立派な日本庭園があるのです。
真っ赤に色付く紅葉を愛でながら、みんなで庭園をひとまわり。
本当はお茶でものんびり、と言いたいところですが、日も短いので、今日はちょっと駆け足で。

さて、ここからが本当の自転車ツアー。団地を離れて、少しだけ遠出します。
目的地は、駅を超えた向こうにある、広大な公園「舎人公園」です。

ということで、まず目指すのは「竹ノ塚駅」。
駅への途中にも、「足立区生物園」のある「元淵江公園」などを通るのですが、今日は駅までまっすぐに。
買い物客で賑わう駅前の喧騒を抜けて、住宅街を進むと、公園の木々が見えてきます。
と言っても、見えているのは、本当に広大な「舎人公園」のごく一部。
中には大きな池や、バーベキュー広場、キャンプ場まであって、公園内だけでもサイクリングができる広さです。

せっかくなので、ここではしばし自由行動。
参加者のみなさんも、この頃にはすっかり打ち解けて、数人ずつグループに分かれて散策です。
日暮れの少し前までぶらぶらと。でも、急に気温も下がって、お腹も鳴り始める時間です。
最後は、公園の少し北にある「見沼代親水公園」を通って「竹ノ塚駅」へ。

午後から半日の自転車ツアー。参加者のみなさんおつかれさまでした。


色も形もより取り見取り。お気に入りの1台を見つけたら、まずは近くの「大鷲神社」へ。

いつもは出会えない風景が身近に

今回、初の試みだった自転車ツアー。
どんな人が参加してくれるのだろうか?
期待半分、不安も半分の気持ちで応募を待つボクらのところに舞い込むメールに、実はちょっと驚きました。
参加者のほとんどが女性。しかも1人での参加だったからです。

さらに驚いたのは、花畑団地に住んでいるという方が2人もいたこと。
1人は最近この団地に住み始めた方で、もう1人は、なんとこの団地で育ったと言います。
さすがに、「大鷲神社」や「花畑記念庭園」は、子供の頃から何度も行っている、お馴染みの場所。
でも、「舎人公園」は今回が初めてだったのだとか。

いつもは出会えない風景が、自転車なら気軽に楽しめる。
まさに、そんなtokyobikeのコンセプトにピッタリの体験になった自転車ツアーでした。

どこまで行っても平らな足立区は、まるで自転車のためにあるような街。
普段は自転車に乗らないという方も多かった参加者のみなさんにも、自転車の魅力と、この街の魅力を、両方感じてもらえた半日になったようです。

実は、花畑団地の周りには他にも回りたい場所がいくつも。
今回は、悩んだ末にその中から一部を選びましたが、他のスポットもまた回ることができればと思います。

美味しいお店めぐり、なんていうのも楽しいかも。

ちなみに、花畑団地では以前紹介したリノベーション住戸の間取り図が公開されました。
気になる方は、下のリンクからUR都市機構のページへ、是非。


団地に隣接する「花畑記念庭園」の紅葉も見頃。でもせっかくなので、少し足を延ばして駅の向こうにある広大な「舎人公園」まで。みなさんおつかれさまでした。

関連リンク:
UR都市機構|花畑団地 団地再生プロジェクト

tokyobike official site

【連載】進行中!花畑団地のリノベーション
第1回 参加者募集! tokyobikeで自転車ツアー!?
第2回 若手建築家による団地イメチェン計画
番外編 tokyobike自転車ツアー・レポート
第3回 遂に完成!「眺めの良い籠り部屋」