団地詳細情報

金沢シーサイドタウン 並木一丁目


  • 建築家 槇文彦氏がデザインした街。
    横浜市金沢区の埋立地に作られたこの街は、もはや街自体が1つの作品です。
  • 単に建物を配置し、設計するのではなく、まず始めに街をデザインする。そこから建物が配置・デザインされ、内部空間が作られて、この街が生まれました。
  • 人が生活し、コミュニティーを育み、年を重ねていくということの形を、丁寧に作り上げたこの街からは、住む人たちがこの街を愛する気持ちが伝わってきます。
所在地 神奈川県横浜市金沢区並木1
家賃 70,900円〜115,200円(UR賃貸)
面積 45平米~70平米(UR賃貸)
交通 金沢シーサイドライン「鳥浜」駅・「並木北」駅 徒歩4分
築年数 1978年8月~1980年3月
総戸数 1,405戸(UR賃貸のみの戸数)



3駅に渡って広がる、デザインされた街(UR賃貸の団地は北と南に1つずつ)

こんな小径が街中のあちらこちらに

各住戸にアクセスする道は、歩行者中心になるように計画されています

広めの並木道も、車道より歩道が広い

これぞ槇文彦デザインという建物。賃貸で住めるのはワクワクします(金沢シーサイドタウン並木一丁目第二団地)

こちらは高層棟で構成されているURの金沢シーサイドタウン並木一丁目第一団地(賃貸)

金沢シーサイドタウン並木一丁目第二団地の室内

3階建ての間取り一例

団地概要/アーバン・デザインの始まり

この街を楽しむポイントはたくさんあります。
でもまず一番に楽しんでほしいことは、低層の建物がつくり出す小径にフラリと誘い込まれてみることです。

2階建、3階建のタウンハウスの間には、小さな路地が張り巡らされ、この路地空間は表情豊かで、実に楽しい雰囲気です。

ある小径では、それぞれの住戸の前に門と前庭があり、まるで戸建てが並んでいるかのよう。また小さな池や広場が不意に現れる小径もあれば、花咲く花壇が並ぶ小径や、生垣をすり抜けるような細い小径も。

どの小径にも、この街に住むことを楽しんでいる雰囲気が溢れ出ていて、歩くだけで楽しい気分になってしまいます。

でも街に初めて入ったときに、この街に感じる印象は、きっと全く別のものだと思います。

ゆったりとした幅広い並木道。
車通りもまばらな道を、人々がのんびりと歩く姿。
道沿いに立ち並ぶ、シンプルなモダニズムの建物。
そんなすっきりしたイメージが、この街の第一印象です。

そんな街を歩いていると、やがて現れるのは車道よりも幅の広い歩道。
さらに、車の通れないブロック舗装の道が現れて、そしていつしか先ほどの小径へと誘い込まれてゆくのです。

こう書くと、なんだか複雑な街のような感じがします。
でも、地図で見ると分かるように、この道のヒエラルキーは、格子状の網の目の中につくり込まれているのです。

街の角を一つ曲がるたび、スッとすました表情をしていた街並は徐々に表情を変えて、人の気配が溢れ出す小径へ。

逆に、細い路地を歩いているときでも方向や位置の感覚を見失うことがないのは、直交する格子のおかげです。

この街並をデザインしたのが、槇文彦氏の槇総合計画事務所なのです。この街と建物は、当時の日本住宅公団が開発し、槇総合計画事務所が基本設計を請負う形でつくられました。

でも、この素晴らしい街が生まれたのには、ある秘密があるのです。

実は開発の計画が始まる前に、既にこの街はデザインされていました。
そしてそれをデザインしたのも、槇文彦氏その人なのです。

時は昭和42年に遡ります。

当時、急激な人口の増加に直面していた横浜市が構想したのが、「金沢地先」と呼ばれていた金沢八景周辺を埋め立て、新しく職住近接の街をつくる計画でした。

そこで考えられたのが、単純に土地を用意してそこを開発させるのではなく、あらかじめ街の姿をデザインし、デザイン付きで土地を売却する、という計画です。

このこと自体、非常にユニークで前例のないことでしたが、当時の日本ではアーバン・デザインという言葉自体が認知されておらず、アーバン・デザインが実践されること自体、ほとんど初めてのことだったと、後に槇文彦氏自身が述懐しています。

今では、アーバン・デザインの都市として名を馳せる横浜市ですが、その原点がこの金沢シーサイドタウンだったのです。

そして先ほどの街のヒエラルキーの他にもう一つ。
デザインに当たって、考えられていたことがあります。

それが「定住化」というキーワードです。

当時、団地に入居する人の大半が、持ち家を買うまでの仮の住まいだという意識が強かったようで、これを変えて定住化型の良質なコミュニティーをつくること、それをデザインの力で実現することが目指されました。

事実、この金沢シーサイドタウン並木一丁目では、賃貸の住棟は一部だけで、半分以上が分譲の住棟です。

この愛情が感じられる街の雰囲気は、そんなところから生まれている、ともいえるのかもしれません。

周辺環境とアクセス/デザインされた埋立地

この金沢シーサイドタウン並木一丁目へのアクセスは、京浜東北線を「新杉田」駅で乗り換えて、金沢シーサイドラインで2駅もしくは3駅。

「鳥浜」か「並木北」駅が最寄りです。
もしくはもう一つ先の「並木中央」駅からもアクセス可能で、3駅に渡って広がる、南北に長い敷地です。

金沢シーサイドラインは「新杉田」駅と「金沢八景」駅を結ぶ新交通システムで、途中には八景島などがあり、日中は7~8分間隔で運行しています。

さらに金沢シーサイドタウン並木一丁目の南側には、当時2号地と呼ばれ、第2期の開発でつくられた街、金沢シーサイドタウン並木二丁目が広がります。

こちらも当時第一線で活躍していた4人の建築家によってデザインされた街で、とても魅力的な街並が広がっています。

近隣での買い物は、主に3カ所。
金沢シーサイドタウン並木一丁目の中ほどにあるのが、スーパーの東急ストアやドラッグストアのあるタウン・センター。

そして北側にはヤマダ電機、ダイクマ、ハナマサ、デニーズなどが入った商業施設、もしくはその近くにスーパー相鉄ローゼンも。

または二丁目の南にビアレヨコハマというショッピングセンターがあり、ジャスコを中心に、ユニクロなどの衣料品店や、ファミリーレストランやファストフード、ドラッグストアなどが軒を連ねます。それから街の東にはコストコもあるのが心強い限り。

基本的な買い物は、この辺りで全てまかなえそうです。

また街の西の縁は埋め立て前に海岸線だった辺りで、街の西側には富岡八幡宮の森の深い緑が広がります。

そしてこの八幡宮の有機的な造形と対比するように、直線的な造形の大きな池が対峙しています。ここは、元漁港だった場所で、今も「舟だまり」と呼ばれ、静かな水辺が人々の憩いの場になっています。

先ほど職住近接の住宅街と書きましたが、実はこの金沢の埋立地は、工場用地としても位置づけられ、開発が進められた一帯です。

といっても、ここに集められたのは、中規模以下の工場が中心です。
当時、横浜では住宅街に点在する工場が問題になっていて、その解消のため、この埋立地が開発され、そして工場が集められたのです。

工場地帯は、どこにあるのかといえば、この金沢シーサイドタウンのすぐ東側です。

東には工場の手前に首都高湾岸線が南北に走り、それと併走するように金沢シーサイドラインが通っています。

これがちょうど工場と街を分けるような形になっていますが、ここにもう一つ帯状の土地が南北に走っています。

それが、バッファーゾーンと呼ばれる緩衝地帯。
ここには小高い土手が作られ、樹木が植えられることで、道路と工場の騒音から住環境を守る役割をしています。

また街の外側を取り囲むように、「ループ道路」と呼ばれる道も整備されています。
これが周辺を通る幹線道路と、地区内の道路がダイレクトに接続しないようにし、街の中を通過する自動車の交通をできるだけ少なくする役割を果たしています。

このように景観のデザインだけでなく、住環境も含めたデザインがされているのが、この金沢シーサイドタウンのアーバン・デザインなのです。

ココがポイント/愛される街と、個性的な公共建築

定住化を目指したアーバン・デザイン。
分譲の区画が多いということもあり、その目標は達せられているようです。

現地でも、街の人たちが「この街に魅力を感じて長く住む人が多い」と語るのを聞くことができました。

建築家が夢想し、模索したアーバン・デザインは、建設後そこに住む人たちに受け継がれ、育まれることで形になっています。

そのことは、フラリと迷い込んだ小径に植えられた草花一つにも感じることができます。

そして、そんな街の一員に加わることの幸せ。
きっと、それがこの街に住む一番の魅力だと思います。

さらにもう一つ。この街の魅力となっているのが、公共建築の数々です。

横浜市としても、デザインに並々ならぬ力を注いできた街だけに、そこにつくられる公共建築も新しいものであってほしいという意図から、その設計には数々の建築家が起用されています。

小学校を設計した槇文彦氏をはじめ、保育園を宮脇檀氏、タウンセンターを大高正人氏、中学校を緒形昭義氏が設計するなど、数々の建築がアーバン・デザインの実現に花を添えました。

また、幼稚園には岡本太郎氏による壁画も描かれ、異彩を放っています。

借り方のコツ/槇文彦デザインを賃貸でも

そんな分譲主体の金沢シーサイドタウン並木一丁目ですが、その中にURの賃貸住宅の団地が二つ入っていて、賃貸でもこの街に住むことができます。

街の北の端に位置するのが、金沢シーサイドタウン並木一丁目第一団地。
そして南には金沢シーサイドタウン並木一丁目第二団地。

第一団地は、この街全体を見渡すように、高層の住棟で構成されています。

それに対して、3階から5階建の住棟で構成され、分譲の住棟とも連続して街並をつくっているのが、第二団地。中でも特にお薦めしたいのが、この第二団地の3階建の住棟です。

これらの住棟は、モダニズムの潔い直線、直角で構成されながらも、団地という言葉からイメージする建物とは全く違った、美しい造形が特徴的です。

通りに面した側の住棟は、コンパクトで南北に長い形状。
これは、通りと居住空間を緩やかに分離する機能を担う住棟で、この形状を実現しつつ、公団の基準となる居住性を確保する設計に、かなりの労力を要したといいます。

この住棟の最上階には、南側に大きなルーフバルコニーが付くのも特徴です。

そして、その隣に並ぶのが、東西に間口が広い住棟。こちらも3階建です。

そのシンプルで繊細な造形はさすが。
こんな建物に住めると思うだけでワクワクします。

またこれらの住棟の中には、児童公園に面した住棟が何カ所かあり、ここを特にお薦めしたいと思います。

すぐ隣に分譲の街区が続くこの一画は、賃貸にして、この街の魅力を堪能できる貴重な場所だといえるでしょう。

※ 表記の徒歩距離は、UR金沢シーサイドタウン並木一丁目第一団地までの距離です。UR金沢シーサイドタウン並木一丁目第二団地へは、金沢シーサイドライン「並木北」駅徒歩5分、京急本線「京急富岡」駅徒歩15分。(住棟により距離は異なります。)

この団地の詳しい物件情報、入居申し込みはこちら

金沢シーサイドタウン並木一丁目第二

団地詳細情報ページ

金沢シーサイドタウン並木一丁目第一

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お問い合わせ先(空室確認・住宅の仮予約・内覧ができます!)
UR賃貸ショップ金沢シーサイドタウン 045-776-3350
(10:00~17:00 水休)

UR団地の借り方のコツはこちら


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