
館ヶ丘団地
所在地 | 東京都八王子市館町1097 |
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家賃 | 39,100円~80,100円 |
面積 | 31平米~54平米 |
交通 | JR中央線・京王高尾線「高尾」駅 バス10分 徒歩1分 |
築年数 | 1975年3月~1975年8月 |
総戸数 | 2,847戸 |
団地概要/高尾山にも団地がある!
まさに、高尾山。
そのふもとに広がる大規模な団地が、この館ヶ丘団地です。
まずは上のリンクからGoogle Mapsで地図を開いてみてください。
そして航空写真で見てみると……。
山裾の広大な森の中に、この団地が埋まっているのが分かるでしょう。
団地のすぐ西まで迫っているのが、まさに高尾山の山裾の森。
周りを全て木々に取り囲まれている、この館ヶ丘団地ですが、実は団地の中心部にも木が生い茂り、その中に大きな調整池があります。
ここは一部が公園にもなっていて、公園に面した特等席が保育園。
そしてこの公園に接するように、団地の商店街や、スーパーのグルメシティ、診療所などが集まっていて、バス停や管理事務所もここにあるので、団地の人たちで賑わっています。
おじいちゃん、おばあちゃんたちも、どこからともなくここの広場に集まって井戸端会議をしている、ほほ笑ましい光景が見られます。
そんな団地は、大きく四つのエリアに分かれています。
まず団地の西を覆うエリアには、5階建ての「階段室型住棟」がズラリと並び、団地らしい風景が広がります。でも良く見ると、各階2区画だけの細い住棟が階段部分でつながっているので、各区画3方向が外に面している状態です。
そして団地の中心部には、背のやや高めな大きな板状の「片廊下型住棟」が、中心の緑を取り囲むように数棟立っています。
その南の中学校の先、敷地の南端の一帯にも、建階段室型住棟が並んでいます。
さらに敷地の一番北側に気になる住棟の姿がいくつか見えます。
このエリアには、塔状の高層棟が7棟、空に向かってスクッと背を伸ばしています。
雄大なこの景色を見下ろす上層階からの眺望は、まさに壮観。大パノラマです。
実はこの高層棟は2013年に耐震改修が完了したばかり。
それに合わせて、若い世代向けに改装された、通称「new basic」と呼ばれる住戸が新たにつくられました。
エントランスなども新しく生まれ変わったので、“レトロな団地”というイメージとは少し違った暮らしが楽しめます。
住戸は40平米台がほとんどで、30平米台と50平米台の住戸も少しあります。
なので広さ的には、若いカップルや夫婦、小さなお子さん1人までの世帯にお薦めかもしれません。
周辺環境とアクセス/森と学校に囲まれて
最寄り駅も、ずばり「高尾」駅。
団地までは京王バスで10分ほどです。
バスは概ね10分間隔で走っているので、あまり不便を感じることはなさそう。
しかも朝の時間帯にはこの倍近くのバスが走ります。
そして車を使う方には、圏央道の高尾山インターチェンジが約3分の距離。
団地内には駐車場もあります。車をお持ちの方は事前に空きの確認もお忘れなく。
さてこの団地の周りには、なぜか学校がたくさん。
まるで学校に囲まれているような感じです。
団地の中や、隣に、公立の小・中・高校があるのはもちろんのこと。
私立中学、高校もあり、団地の隣を走る町田街道の向こうには、拓殖大学のキャンパスが広がっている、ようですが、森に埋もれていて良く分かりません。
団地の北側には、市の中核病院に指定されている「東京医科大学八王子医療センター」があるのも、子育てなどには安心材料かもしれません。
また「高尾」駅はあまりイメージが湧かないと思いますが、大きな駅ではないものの、中央線と京王高尾線が乗り入れていて、買い物なども一通り必要なものは揃っている印象です。
スーパーもいくつかあるのはもちろんのこと、ファストフードや、100円ショップなど、どこでも見かける店の他にも、小さな飲食店などもあって、不自由はなさそうです。
そして、近くには八王子や立川といった、郊外の大きな駅も控えています。
どちらも昔から活気のある街ですが、どんどん新しく生まれ変わっている街でもあるので、少し脚を伸ばしてここまで出れば、都心と変わらない買い物環境が得られてしまうのもうれしいところです。
ココがポイント/森の中のコミュニティー
東京にいながらにして、見渡す限りの森、というこの環境。
もちろん都心へのアクセスを考えると、決して良いとはいえません。
このエリアから都心に通勤する人も多いと思いますが、それを特にお薦めするかといえば、やはりそうではないでしょう。
でも職と住の関係は、確実に多様化しているのを感じます。
家で仕事ができる人なら、森を眺めながら毎日を過ごせるなんて、うらやましい環境です。
あるいは、子育ての期間だけ郊外で、という人生設計も、自然なことのように感じます。
さらに、この団地ではシェアやセカンドハウスにも対応しているので、それをうまく使ったり、両方併用で考えたりすると、グッと選択肢が広がる気がしてきます。
山系のレジャーが好きな人であれば、高尾山や奥多摩はもちろん、山梨・長野方面への足掛かりとしても、悪くない立地なのでは。
地方移住や別荘を持つ、という選択肢も素敵ですが、東京の住みこなし方も、まだまだ楽しい選択肢がありそうだ、と思ってしまう、ちょっと想像力をくすぐる団地です。
それから、立地以外にもこの団地には大きな特徴があります。
それは、革新的な試みが次々と起こってきた、ということ。
例えば、団地の中を歩いていると、黄色や緑の小さな車が走っているのに出会います。
実はこれ、自転車タクシー。
団地に住むお年寄りを家まで送迎するため、団地中をのんびりと走り回ってます。
こぎ手になっているのは、団地の住人の皆さんと、近隣の学校の学生ボランティアの皆さん。
お年寄りの方にとって、広大な団地を行き来するのは大変ですが、これに乗れば楽々です。
そして何よりもそんな活動を支えるコミュニティーが息づいているのがうれしいところ。
その核になっているのが、商店街に入っている「シルバーふらっと相談室 館ヶ丘」です。
お年寄りのための相談所ですが、子どもたちも巻き込んで積極的に活動しているのが特徴的。
夏には、お年寄りに熱中症予防を呼びかける活動を子どもたちとしたり、夏祭りに子ども神輿を復活させたり。団地の中心になっているといっても過言ではありません。
団地内でのこういった取り組みについては、コラムのコーナーでも連載でご紹介しています。
あわせて見てみてください。
他にも、バスの待合所と防災倉庫を兼ねた「ソーラーバスシェルター」が団地の入り口に。
屋根のソーラーパネルによって、待合所の冷暖房をするとともに、非常時に備えます。
借り方のコツ/上から森を眺めて暮らす
ということで、せっかくのこの立地とこの環境。
やっぱり森を眺めて暮らしたい。
一番のお薦めは、バス停や商店街に近くて、眺めも楽しめる高層棟の上層階。
新しい「new basic」タイプは人気なので、空きに出会ったら逃したくないところです。
もう一つお薦めなのが、2-2号棟。
こちらは団地の真ん中の公園と木立ちに面しているのがポイント。
窓からは森を見渡すような眺めです。
そしてバス停やスーパーなどからも近いので、総合点でもかなり上位。
こちらも、なかなか空きが出ないということです。
他にお薦めなのは、2-10号棟。
団地の外を向いているこの住棟から見えるのは、どこまでも続く森ばかり。
この棟自体が少し高台に建っているので、5階以上ぐらいであれば、眺めは充分に楽しめると思います。
あるいは、2-4、2-5号棟の上層階など、眺めが良さそうで気になります。
また部屋のタイプで面白いのは「DIY HOUSE」と呼ばれる、改装可能な物件があるところ。
素晴らしい環境を楽しみながら、リノベーションで自分らしい暮らしも手に入れたい。
そんな欲張りな人のための物件です。
これはUR都市機構の「DIY住宅」という制度による物件で、賃貸なのに改装ができます。
そして、退去するときにも原状回復が不要。
さらに準備と工事の期間として、最初3カ月間の家賃が無料になるのもうれしいところです。
この「DIY HOUSE」があるのは、団地の西側の階段室型住棟が並ぶエリア。
このエリアでは、住棟の前に桜の木が並んでいるところがたくさんあるのもポイントです。
迫り来る高尾山の森だけでなく、春には部屋の目の前に咲く桜を楽しむことができます。
またこのエリアにも2014年から「new basic 02」という改装されたタイプが登場しています。
他にも、広大なこの団地の中には、色々なタイプの住戸が用意されています。
自分のライフスタイルに合う物件があるか、まずは現地で散策してみると楽しいと思います。
お問い合わせ先(空室確認・住宅の仮予約・内覧ができます!)
UR賃貸ショップ八王子 042-646-6844
(9:30~18:00 水休み)
館ケ丘管理サービス事務所 042-664-8016
(9:30~17:00 水日祝休み)