text=千葉敬介(東京R不動産)
高尾山の麓にあるこの団地に、また新しい風が吹き込もうとしています。
賃貸なのに改装OKで、自分らしいインテリアをつくることができる、「DIY HOUSE」がいよいよ登場。
でもDIYだからって、すべてを自分でやらなくてもいいんです。
プロが改装を手伝ってくれる、この団地ならではのサービスがスタート。そして、うれしい特典も!?


レトロな雰囲気を残しつつリノベーションされた、DIY HOUSEのモデルルーム。

賃貸の団地で、リノベーション!

このサイトでは、もう何度も紹介していますが・・・
何度行っても、高尾山の大自然に圧倒され、団地内の緑モサモサに魅了されてしまう、この館ヶ丘団地。

そんな団地に今回新しく登場するのが、通称「DIY HOUSE」と呼ばれる、改装可能な賃貸物件。
この素晴らしい環境を楽しみながら、リノベーションで自分らしい暮らしも手に入れたい。
そんな欲張りな人のための物件です。

都心からは少し距離を置き、豊かな緑に囲まれながら、落ち着いた暮らしを楽しむ。
ここでの生活を選ぶのは、そんな風に自分らしいスタイルのイメージを持った人なのかもしれません。

ある意味では、少し先を行く暮らしとも言える、そんな生活。
そして、それを楽しむための舞台となるのが、築40年を迎えようとしているレトロな団地の一室です。

それは、年輪を重ねて味わいを深めた、魅力的なディテールの宝庫。
でも、一方ですべてが和室だったり、賃貸用の壁紙で覆われていたりもして・・・
自分で手を加えられるなら、雑誌で見たあの部屋みたいに、素敵な素材や色でアレンジできそうなのに。
そう思う人も、もしかすると多いのかもしれません。

そこで、そんな人のために、今回はリノベーション可能な物件が登場です。


レトロでかわいらしい住棟の前に枝を広げる木々。実はこの木は・・・

春の特等席でDIY

本当に数え切れないほど、たくさんの住棟がある、広大な館ヶ丘団地。
その中で、このDIY HOUSEのために選ばれた建物は、いわゆる「団地」という顔をした5階建の住棟。
でもなぜか、今回募集する物件にはすべて3階部分の部屋が選ばれています。
実は、それにはある理由があるのですが・・・

その答えは窓の外にありました。
そこには、枝をいっぱいに広げて、緑の葉を茂らせた木々が。
なんと、これは桜の木。つまり、満開の桜が部屋の目の前で咲き誇る、お花見の特等席だというわけです。
高尾山の森を間近に感じ、春には桜を愛でながら、自分がつくったお気に入りの部屋で暮らす。
ある意味ではとても贅沢だと言えるそんな生活を、ここで楽しむことができるのです。

憧れてはいたけれど、賃貸では無理だと諦めていたリノベーション。
今までは指をくわえて眺めているしかなかった暮らしが、ここでは手軽に手に入る。
それだけでなく、緑に囲まれたこの環境と桜まで楽しむことができるのです。

今回、DIY HOUSEとして募集されるのは、48平米前後の3Kタイプで、家賃は5万円台半ば。
2人暮らしか、家で仕事もする1人暮らし、なんていう住み方がイメージに合いそうな物件です。

ではここで、そんなDIY HOUSEの改装について、説明しておきましょう。

まず、この団地を運営するUR都市機構では、「DIY住宅」という制度を用意しています。
そして、今回のDIY HOUSEもその「DIY住宅」制度を利用した物件です。

その特徴は大きく3つ。
まずは何と言っても、賃貸なのに改装ができる、ということ。
そして、退去するときにも原状回復が不要。元に戻せと言われたり、費用を請求されることがないのです。

それからうれしいのが準備と工事のための期間として、3カ月間のフリーレントが付くということ。(※)
つまり、契約が始まってから3カ月間は家賃が無料なのです。

改装には、決められた基準を守ることと、建物の構造を傷つけないこと、近隣の迷惑にならないことが条件。
ちなみに、工事のときには申請も必要になるので、事前の準備が必要です。
また、DIYで改装することが前提なので、前の入居者が退去したままの状態で借りることになっています。

「DIY住宅」の説明については、専門のコーナーがありますので、まずはこちらを見てみましょう。

「UR都市機構のDIY住宅」

※最初の3カ月は使用貸借契約による、無償使用です。


お気に入りのインテリアに仕上げた部屋から、満開の桜を楽しみましょう。

館ヶ丘ならでは。DIYサポートサービスも!

さて、ここまでで紹介したのは、団地の大家さんであるURが用意しているDIY可能な賃貸住宅の話。
是非、このDIY HOUSEを借りてリノベーションを楽しんでもらえればと思うのですが・・・

ここで多くの人があることに気付くと思うのです。
それは、「リノベーション=DIY」なの? ってこと。

実はこれ、結構大きい問題で、かなり重要なポイントでもあります。
確かに、自分の好きなインテリアをつくって暮らしたいし、手を動かすのもそれなりに好きだ。
そう思っている人だって、じゃあ、床も壁も天井も、全部自分でDIY?と思ったら、ちょっと気が重いはず。
だいたい、いくら掛かるか、どのぐらいの期間が必要かもわからないし、仕事だってあるし・・・
きっと普通の人は、そう思ってしまうと思うのです。

そこで、そんな人のために一肌脱ごうと立ち上がった人たちが、この団地の中にいます。
それが、団地の商店街に入っているコミュニティーカフェ「団地の縁側」です。

この「団地の縁側」では、普段から「100円家事代行」なんていうサービスを提供したりしています。
そして、その1つとして提供されるのが「団地の匠」という、DIYをサポートするサービスです。

運営をバックアップするのは、コーポラティブハウスなどの設計でも有名な「コプラス」。
つまり建築デザインのプロが提供するサービスを受けられる、というわけなのです。

商品名は「DIY support pack menu」。
料金は税別で10万円、20万円、30万円という3コースが設定されて、定額で内装をしてくれます。

例えば予算10万円だったら、3つの部屋に1面ずつ、塗装でアクセントウォールが作れる、という具合。

中でもお薦めなのは30万円のコースなのだとか。
これはリビングを改装するプラン。
床は無垢板をフローリングにして、壁は沖縄の珊瑚を使った天然塗料で1面をアクセントに。
さらに、押入れを塗装してオープンな収納にして、部屋の扉も塗装してくれます。

手頃な価格と内容バランスに、ちょっと驚いてしまいますが、そこには理由があるそうです。
それは、パッケージ化によるプランニングのコスト削減や、まとめて発注することでの工事費の圧縮。
また、材料費も抑えることができるのだとか。

でも、定額制のパックでは飽き足らないという人には、1つ上のサービスも用意されています
それは、コプラスの事務所で色々な素材を実際に見ながら、デザイナーと内装を決めていくコース。
つまりコーポラティブハウスの内装設計と同じように、デザインをするのです。
こだわりをかなえてくれるこのコースは、「Premium order」と呼ばれています。

 

「DIY support pack menu」についての詳しい情報は、こちらの特設サイトで。

Tategaoka DIY SUPPORT PACK

コプラスについて興味を持たれた方は、サイトも確認してみてください。

コーポラティブハウスの株式会社コプラス|COPLUS

DIY HOUSEの募集など、最新の情報はURの館ヶ丘団地特設サイトで。

Tategaoka館ヶ丘団地 特設サイト(UR)

 

そして最後に耳寄りな情報を。
それは今回のDIY HOUSEでリノベーションをして、お部屋の取材に協力するとお礼がもらえるということ。(※)
「DIYモニター制度」と呼ばれるこの仕組みも、是非お得に活用してみてください。
もらった分は改装に当てて、さらにお部屋を素敵にするのも良いかと思います。

詳しい説明は、「団地の縁側」で聞いていただけるので、モデルルームの見学と合わせて現地へどうぞ。

※応募には事前の申込みが必要です。

 

関連リンク:
館ヶ丘団地の紹介ページ(団地R不動産)

コラム「生まれ変わる館ヶ丘団地」(団地R不動産)

館ヶ丘団地の物件情報(UR)