


岩城「集会所は多目的に使えるので、いろんなことに利用してもらえたら。私も昔、空手の練習で使っていました」
馬場:管理事務所のおばちゃんなどは、なかなか他所にはない特徴でしょうね。他にもそうした「団地の隠れアイテム」みたいなのってあります?
岩城:集会所ですかね。すごくいいのに、最近は意外と使われてないんですよ。
千葉:えー、もったいないですね。
岩城:たとえばそこでギター弾いたり、子育て中のお母さんが雨の日にそこで遊ばせたり、いろんな目的に使えるんです。
馬場:どんなことになら使っていいんですか。

岩田「うちも子どもいますけど、世の中の子育ての人たちは雨の日行くとこがないっていうのがねけっこうあると思うんです。集会所ってそういうときにも使えていい場所だと思うんですよ」
小正:住人さん同士の親睦を深めるためだったら、商売や政治と関係あること以外で、基本的には何に使ってもいいということになってます。
岩城:観月橋団地の集会所とか、ピアノなども置いてありますよね。
大我:音を出したりしてもいいんですか?
岩田:カラオケセットなんか置いてあったりします。自治会主催で300円くらいで集会所でカラオケ大会やったりしているところもありますよ。
小正:新築の物件などでは、集会所が大きいホールになっていて、さらにアイランドキッチンが付いていたりします。そこでお料理をして、みんなでパーティーをしたりすることもできるんです。でも、意外とそういうことが知られていない。
岩田:住民さんが使うなら、ほんと安く使えるんですよ。1時間数百円とかで。

千葉「そんなに使われてないなんて、もったいないですね。ちょっとしたきっかけさえあれば違いそうなのに」
馬場: 1時間数百円!? それはすごいな。
小正:ママさんたちも一回使うと、便利でいいものであるということがわかってくださるみたいですけどね。子どもを自分の家で走り回らせるとご近所が気になるけど、ここなら雨の日でも存分に遊ばせることができるといって。
岩城:お母さんたちはお菓子と飲み物持ち込んで、自由に走り回っている子どもを見ながら、お茶したりもできますしね。
小正:利用を促すうえで、まずイベントとか、何かきっかけがあるといいのかもしれない。そこで知り合いができたら、後は自分たちで集まって使うようになるっていう。
千葉:一度きっかけさえできれば回りそうですよね。
小正:外部の方でもいいので、そういう、イベントとかサークルとか、最初のアレンジをしてくれる人をどう見つけるかが現在の私たちの課題なんですよね。人と人のつながりをうまくつくってくれる、コネクター的な人を切望しています。
<次回につづく>

集会所ネタでひとつ。実は、先日の団地オモシロアイデア会議のときにひばりヶ丘団地の集会所を使わせてもらいました。団地の住人がグループで何かやるときにこういう場所があるのはかなり助かりますよね。(写真=杉浦貴美子)
【連続コラム 全2回】
団地の未来を考える座談会 その1
団地の未来を考える座談会 その2