


千葉:団地の持つコミュニティーの感じって、もう少ししたら、逆に新しいと思われるようになるんじゃないですかね。他にはこういう感じって全然ないけど、団地にはあるぜ、みたいな。
岩城:実は団地はすでにコミュニティーをつくりやすいようには出来ているので、そこをうまいこと機能させられれば良いんですよね。うまく仕掛けを作れればいいのですが、なかなかそのきっかけが、どう作ればいいのか。

大我:たとえば、URさんが行っている団地再生事業プロジェクトは、今のところハード的な再生事業しかありませんが、一方でソフト事業みたいなものも立ち上げちゃうのはどうでしょう。それをコンペで、事業者を一般公募する。
千葉:それいいね。
岩田:まったくその通りです。実はちょうど今、コミュニティーを活性化するコーディネーターを外部の事業者さんから1回公募してみようかという話をしているところなんです。
千葉:団地1階の店舗部分が空いているケースが多いことなどにも言えると思いますが、あれだけの居住人口がいてポテンシャルもある中で、団地って本当はもう少し、人の動きやそれに伴うお金の回りがあってもおかしくない場所なのに、今ひとつうまくいってない感じがありますよね。祭りにしても、ちゃんとやれば儲からないまでも運営は十分できるんじゃないかな。

岩田:ソフトでの仕掛けを1回成功させられたら、他の団地からも「うちでもやってみよう」ということになる気がします。
餅:団地って本当はスペースがたくさんあるので、本当はいろんなことができる余地があるんですよね。たとえば駐輪対策で停められないようにしている部分を、ある期間に限って制限を外せば、屋台や移動車販売なんかも来たりできるんじゃないか、とか。
千葉:そうしたら周りの人も団地に来ますよね。住民だけじゃなくて。
岩田:今までそういうものは、どちらかいうと排除する方向でやってきましたが、発想転換してオッケーにした瞬間に。
馬場:昼ゴハン目掛けて団地に来たりするかもしれないですよね。

ちょっと休憩。UR西日本支社の食堂にて。