僕が団地に決めた理由(わけ)

この連載について

最近、東京R不動産のメンバーのひとりが、団地に引っ越しました。実際、団地に住むってどうなの? このブログでは、実際の団地ライフの模様を、メンバー、およびその妻の目線から定期的に語っていきます。

この連載に登場するのはこちらの団地です。
北砂五丁目団地

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  • 第1話 特に団地好きでもなかった僕。でも、なぜ団地だったのか?

    2012年2月21日

    団地R不動産を始めた矢先、R不動産メンバー、ミカヤマ(東京R不動産本「ミカヤマ栄光の軌跡」コーナーでもおなじみ)が団地に引っ越しました。ということで突然ですが、団地ライフをレポートしてもらう連載、はじめます。


    春になると「森」になる予定の団地内の公園。

    気分転換と当時住んでいた部屋の更新を理由に引っ越しを考えました。
    本当にごくごくありふれた普通の理由です。
    勤務地は、神田と原宿。まあ山手線圏内から離れなければそれほど不便はありません。

    そうすると、異常に選択肢が広がるんですね。横浜あたりから町田あたり。赤羽界隈から船橋あたりまで。特に交通に時間をかけるのが苦ではないので、エリアもかなり広めに考えることができたんです。

    で。
    結果的に「北砂五丁目団地」に住み始めました。
    ちなみに、僕は特に団地好きではありません。今まで3階以上の階数に住んだことないし、集合住宅に思い入れもないし。でも、結構な数の物件を見学して、こんな職業だからこそいろいろな物件の酸いも甘いも分かったうえで、団地住まいを決定しました。

    こんな人間の意見だからこそ、団地好きに限らずいろいろな方にとって団地が有効な選択肢になるんだよ、ってなこと書けるんじゃないかと思いまして。なぜか夫婦でリレーコラムを書く予定です。とはいえ、それほどドラマチックな生活を行っているわけではないので、いつ終わるか定かではありません。まあ、なんとなく見守って頂ければと思います。

    さて。第一回はなぜ団地なのか? そのことの顛末です。
    はじまりはじまりー

    ※この連載に登場するのはこちらの団地です。 「北砂五丁目団地」


    団地R不動産のサイトと、北砂五丁目団地の紹介ページ。
    上記にも書いた通り、住む場所はどこでも候補地になりました。ただ、今まで住んできた場所が横浜→千駄木→大井町→王子だったので、渋谷界隈か中央線沿線。もしくは門仲の周辺か、みたいなことはイメージしていたと思います。

    それで、まあ普通にyahoo不動産とか東京R不動産とか。まあお客さんになって見ていたんですね。でも、なんせ高い。別に僕が不動産屋だからって、仲介手数料も礼金も無くなるわけじゃないし、むしろなおさら払いたくないし。。

    やっぱりこんな職業だから、それなりには住環境については考えたいし。
    車を持っているので、駐車場代込みで15万円に含まれるように。初期経費はなんとなく引越やらその後の家具を買うとか諸々で80万には収めたいな、と。
    なお、うちの奥さんが異常に本を持っているので面積は40平米は必須でした。できれば、広いに越したことはありません。僕の方の条件としては日当たりと風通し。前に住んでいた王子の家が、こういう基本的な条件があまり良くなかったので、今回の引越では重要ポイントだったんです。とまあ、これが初期条件でした。極々一般的な条件です。

    ちなみに買うことは考えませんでした。引越が好きだから。まあ、これは別の話なので今回はこれくらいにしておいて。



    僕の部屋から見える景色。

    まずは一軒家。
    探し始めるとあるんですね。だいたい2年限定とかの駐車場付一戸建て。15万円以内。だけど、路地とかにあって、日当たり風通しが悪いことが多い。
    じゃあと、集合住宅を探し始めると駐車場に3万円を確保しようとすると、住宅にあてられる費用は12万円。40平米を確保しようとすると、なんらか設備が弱くなったり、日当たり風通しが悪くなったり。更新時期も迫っていたので、それほどゆっくりも探していられないし。ほとほと困っていたんです。


    夜になるとこんな景色に。
    当然、身の回りの人にも相談していました。不動産屋なのに周りに相談するのも変なのですが。。でも、本当に掘り出し物物件なんてなかなかない。探す行為は皆さんとほぼ一緒なんです。そしたら「団地R不動産」に取り掛かっていた弊社黒田がぼそっと「団地でいいじゃないですか。」って言ったんです。

    それまで団地って選択肢は頭の中にほぼありませんでした。
    もちろん小学校時代に友達が団地に住んでいたりで、行ったことはあったけど。普通にyahoo不動産探していても、出てきたりしないし。(出てきているのかが分からない。。)なんとなく抽選とかで簡単に入居ができないイメージがあったし。

    だけど、黒田(僕の後輩)がそんなことを言うもんだから。じゃあちょっと見てみようか、と探し始めたのですが。。
    僕の第一声は「どこ探せばいいんだ!(怒)」


    いや、URとかJKKとか団地探しのためのサイトは教えてもらったので、すぐに探し始めることはできたし、そこから空き物件情報、諸条件はこれこれ、といろいろ検索はかけていったのですが、結局○○団地の空き住戸は10戸、間取りはだいたいこんな感じ。みたいな情報しか出てこないんですね。通常、部屋はこんな感じとか、窓からの景色はこんな感じとか。東京R不動産みたくコラムはついていないにせよ、せめて写真が数枚はついているじゃないですか。そういうのが全くない。

    ちなみにこれがその時探していたページ。
    http://www.ur-net.go.jp/akiya/tokyo/20_2820.html
    分かりづらいけど、下のメニューにある「空室状況の問合せ」から「インターネットで空室状況の確認」と飛ぶと下記のページに行く。
    http://sumai.ur-net.go.jp/chintai/s/danchi/1020282.html

    何室か空いていることは分かるけど、それがどんな部屋なのか分かりにくい・・。

    で、黒田に聞いてみるわけです。
    そしたら、とりあえずお勧めの団地があるから一緒に行きましょうと。これが、結果的にはすごく助かった部分で。この「北砂五丁目団地」が気に入ってほぼ決めた上で、最初に見せられただけだから他に良い団地があるかもしれないし、見落としがあっちゃいけないと思って、周辺の他の団地も見に行ったんです。だけど、団地といってもいろいろあって。環境が許せるものって本当に少ないんですね。どうしてもいろいろな人種が住んでいるから、それなりの治安の悪さってあると思うし。そこから見える風景って、団地が周辺から見たときに比較的背の高い建物が多いとはいえ、見ていて気持ちのいい景色と、目の前に団地の他の住戸があったりでそんなに素敵ではない景色ってあるし。元々の団地のイメージが小学生時代から止まっていた自分にとっては、はずれの団地を1,2棟初めに見てしまっていたら、もう団地で探すのをやめていたと思うんです。
    でも、ガイド黒田のおかげで最初から良い団地を見学することができました。


    ここが団地の「管理サービス事務所」。