僕が団地に決めた理由(わけ)

この連載について

最近、東京R不動産のメンバーのひとりが、団地に引っ越しました。実際、団地に住むってどうなの? このブログでは、実際の団地ライフの模様を、メンバー、およびその妻の目線から定期的に語っていきます。

この連載に登場するのはこちらの団地です。
北砂五丁目団地

  • 最近の投稿

  • 著者

  • アーカイブ

  • 第2話 団地物件の探し方と、借り方のコツ

    2012年3月6日

    予算と住み心地のバランスで考えた場合、団地はリアルに選択肢のひとつとなりうる。だが、「そうは言っても、どうすれば団地を借りられるんだ!?」。今回は団地の借り方を、実際の体験をもとにご紹介します。


    恥ずかしながら僕の部屋。

    見学すべき団地に到着したら、まず行くべきは「現地案内所」。だいたいおっちゃんおばさんが数人働いています。ちなみに営業日、営業時間が団地によってまちまちなので要注意。
    現地案内所で「部屋見せて」と言って、住所氏名電話番号を書くと空き部屋リストとマスターキーを渡されて、あとはご自由に。というのがだいたい団地の見学パターンです。
    まあ、団地によるとは思いますが間取りはほぼ一緒なので、共用部の様子と部屋からの景色。一般的な設備の様子。要はそういうことを確認すれは良いと思います。

    ただ、空き住戸数がかなりあったりするので、最初にその団地の背の高さや住棟の配置、団地周りの建物の背の高さ、団地内外の公園の場所(ここから景色を推測する)なんかをチェックしておくと、効率的に物件を見て回れると思います。ちなみに団地ってなんか横並びのせいかなんなのか分かりませんが角部屋に行っても、窓が開いていなかったりするのでびっくりします。そんな中でもプランが変わっている部屋はあって。事前に案内所で分かったりします。


    キッチンシンプルで使い良いです。換気扇良く吸うし。

    で、「北砂五丁目団地」の話。
    この団地の特徴は、緑が多いこと。
    あと、周りの建物が本当に背が低いこと。
    なので、どの住戸に行ってもある程度見晴らしがとれます。以前住んでいた部屋が(というか、東京中のほとんどの住戸がそうだと思いますが)カーテンをしないと夜は外から見えてしまう部屋だったので、どこからも見えない(見られてなさそうな)部屋を選ぶことにしました。具体的には一番東側の棟の東向きの部屋。しかも最上階。写真を見て頂ければ分かると思いますが(前回のコラム写真を見る)、同じ高さの建物が無いので、双眼鏡とか使わなければまず部屋の中は夜でも見えない仕組みです。
    ガイド黒田は団地内にある公園側の4階ぐらいの緑が窓からガツンと見える部屋を勧めていましたが、こっちの方が東京R不動産キャリアも長いので完全スルーでこの部屋に決めました。というか、本当に間取りが一緒なので、団地自体を気に入ることができれば決めるのは簡単です。迷う要素が基本的に景色だけなので。

    ちなみに家賃。やっぱり相場と比べると多少安いですが、それほどめちゃくちゃ安いわけでもありません。むしろこれ以上安い部屋を探そうとすれば見つかると思います。ただ、そういう部屋に比べると多分設備的に優れている。お風呂が(たまたまかもしれませんが)新品のオートバスだったり、キッチンの換気扇のグレードが良かったり。
    そういう意味では、お得感はあるような気がします。


    景色が抜けています。

    換気扇ないのですが窓がしっかりついてます。

    近くの商店街。物価が本当に安い。
    さて、部屋が決まったら通常どうするか?
    申込書を書いて、オーナー審査です。申込書には通常連帯保証人の捺印欄があるので、その候補になる人に相談して申し込みをすることになります。
    だがしかし。
    URの場合は、連帯保証人がそもそも必要ないのでこの時点ですぐ申し込みができます。というか、独自の「仮申し込み」という制度があってすぐに部屋を1週間押さえることができます。しかも、住所名前連絡先を書くだけ。超簡単。内見時に左記の情報は伝えてあるので、実際は、上に出てきた現地案内所でこの部屋に住みたい、と希望を伝えるだけです。不動産屋の身としては、この部分が一番驚きましたね。

    で、現地案内所ですぐに契約の説明が行われます。
    1週間以内に(事情がある場合は2週間にも延ばせる)東京都に10か所ある営業センターのうちのどこかに収入証明(もしくは貯蓄証明)とハンコと契約金を持って行ってくれ、と(※)。
    この契約金が、ものすごく少なくて。敷金3か月と初月の家賃のみ。なので、僕の物件の場合約8万円の物件なので、おおよそ32万円の振込で契約が完了します。

    (※)編集部注……東京都23区内には、新宿、八重洲、錦糸町、池袋、品川、渋谷、立川、町田など10箇所の営業センターがあります。詳しくはこちら

    詳しく言うと、センターに到着して関係書類を提出→申込書の作成→契約金の振込→振込証明を持ってもう一度センターへ→契約書の署名捺印。でも本当にこれだけ。
    申込書の作成と契約書の署名捺印を2日に分けることもできるのですが、面倒なのでだいたいの方が1日でやると思います。全部で銀行混んでいたとしても2時間ぐらいの作業。いやーやっぱり超簡単。

    ここで入居日が確定するので、あとはその日に鍵を現地案内所に受け取りに行けば契約関連は終了です。


    そこから、引越。
    これ思い出深い話がありまして。 初めて知るのですが、赤帽から独立した人を白帽というらしいのですが。その人に頼んだんですね。そしたら、うちの奥さんがかなり荷物を少なく申告しまして。
    おお、安く済みそうだ。なんて思っていたら。
    結果的に、4往復(往復1時間)。
    全部入れて22時間の引越になってしまって。朝の9時にスタートして、終わったのが朝の7時。。あまり人にはお勧めできない、超ハードな引越になってしまいました。。

    で、入居です。
    通常の引越もそういうものだと思うのですが、入居したての時には内見時に見つけることができなかった不具合がいろいろと発見されるもので。それをお馴染み団地の現地案内所に申告すると、全て直してくれます。
    こういうのは、オーナーによっていろいろとぶれが生じる通常物件に比べて、すごく良い部分。うちは建具の不具合、壁紙のはがれ、ガスジャックの故障、お風呂の不具合(こんなにあるのかよ、という話ですが)全部直してもらいました。もちろん無料で。
    こういうののリアクションの良さは、オーナーがしっかりとした法人であることの強みな気がします。