団地Rブログ
2016年02月

伝説の「西長堀アパート」がついに募集!

2016年2月19日

昭和33年に誕生した日本住宅公団初期の高層住宅「西長堀アパート」。
58年の時を重ねた伝説の集合住宅がついに沈黙を破る!

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高層の市街地住宅として、建築家・前川國男が設計した東京の「晴海高層アパート」と同時期に建設され、現存する大阪の「西長堀アパート」。西長堀駅からすぐのモダンなファサードに見覚えのある人も多いはず。

竣工当時の賃料は大卒初任給の1.4倍ともいわれ、司馬遼太郎をはじめ、森光子や野村克也などの著名人が住む高級集合住宅でした。

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高さ制限の31mギリギリで建てられた11階建ての高層住宅は、地階・1階に店舗や事務所が並び、低層階には風呂・トイレ共同の単身者向け、6階以上はファミリー向けの住宅が計画されました。

心斎橋からもほど近い都心住宅には、居住者専用のハイヤー乗り場をはじめ、エレベーター、洗面所、水洗トイレ、風呂など、当時の最新鋭設備がそろい、まさに憧れの住まいだったのです。

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1階のピロティを抜けると、前衛画家・吉原治良の壁画がお出迎え。1階の穴あきブロックや、スリット窓が並ぶモダンなファサードは、今も色褪せることのない美しさ。

そんなビンテージアパートメントは、耐震補強工事のため2005年から募集停止されていましたが、リニューアル工事を終えいよいよ賃貸募集を再開。

竣工当時の内装を再現した、保存用の復刻住宅に加え、リノベーションされた賃貸住宅も新登場。
どちらも見どころ満載で、いよいよ今週末から一般内覧がスタートします。

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こちらは保存用の復刻住宅。2DKの間取りは、今の住宅と比較しても遜色ないほど考え抜かれています。いいものは時代を超えていいと、教えてくれているかのよう。

この部屋の隣には、なんと司馬遼太郎が住んでいたそうで、西日差す部屋で創作活動にふけっていたかと思うと、なんだか感慨深いです。

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こちらはリノベーションされた賃貸住戸「STAY+(ステイタス)」。
1LDKの間取りは、すりガラスが入ったドアや、レトロなドアノブなど、古いパーツを残しながら、有孔ボードや黒板の壁などでカスタマイズもできる、自由度の高いプランです。

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こちらは「VINTAGE SIMPLE(ヴィンテージ・シンプル)」。
竣工当時のレトロな洗面台や、押入の着物箪笥などはそのままに、現代生活に合うようにワンルームタイプの間取りへとリノベーション。置き型のバスタブ、ステンレスキッチン、ビンテージ風の床材など、スタイリッシュに仕上がっています。

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今回は24戸の募集ですが、今後もリノベーション住戸が続々と登場するそうです!
58年の歴史を承継し、再スタートする西長堀アパート。今後も目が離せない存在になりそうです。

西長堀アパート 募集概要

<現地内覧会>※モデルルームのみ

期間:2016年2月20日(土)~23日(火)、25日(木)~27日(土)
時間:10:00~17:00(受付: 16:00)
住所:大阪市西区北堀江4丁目2番40   MAP
募集住戸:
・STAY+(ステイタス):
 1LDK/40.08㎡/家賃83,000円
・VINTAGE SIMPLE(ヴィンテージ・シンプル):
 1R/29.86㎡/家賃62,900~63,100円
・リニューアル住宅:
 1DK・2LDK/29~62㎡/家賃44,900円~84,600円
共益費: 4,300円
募集方法:初日のみ抽選、以降先着順募集に切り替え
受付:809号室(モデルルーム)

<申込受付・募集抽選会>

日時:2016年2月28日(日) 9:30~10:00(抽選:10:00)
受付場所:UR梅田営業センター
住所:大阪市北区梅田2丁目2番22ハービスエントオフィスタワー12階   MAP
電話:06-6346-3456(受付時間:9:30~19:00)

募集の詳細
西長堀アパート(UR都市機構)