団地雑記帳

【予告】団地短編集『団地のはなし』 3/25に発売

2017年3月10日

新しい本が発売されます! 『団地のはなし〜彼女と団地の8つの物語〜』というこの本は、8人の女性が団地の今と、これからの暮らしを考えた短編集。3月25日の発売に先立って、今回はその内容を少しだけご紹介します。

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団地R不動産が手掛ける3冊目の本『団地のはなし〜彼女と団地の8つの物語〜』が3月25日に発売されます。

タイトルの通り、8人の女性の視点から見た団地についてのストーリーがつづられた一冊。登場するのは、小説家の山内マリコさん、松田青子さんをはじめ、詩人の最果タヒさん、女優でありモデルでもある菊池亜希子さん、コラムニストのジェーン・スーさんなどなど、今を時めくみなさんです。

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本の内容については、改めて詳しくお伝えしようと思いますが、今回はその中の一つ、茂木綾子さんのエッセイをご紹介します。

というのも、実はこのサイトでも前にご紹介した団地オムニバス短編漫画『サザンウィンドウ・サザンドア』の作家、石山さやかさんへの取材をもとにしたエッセイになっているからです。

フォトエッセイという形で、石山さんの暮らしを描いた茂木さんは、カメラマンであり、映画監督でもあり、そして執筆もされる多才な方。去年も『幸福は日々の中に。』というドキュメンタリー映画を発表しています。

『幸福は日々の中に。』

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そんな二人のクリエイターの目に映るのは、「団地」という一言で単純にくくれないほどに異なるイメージ。

団地育ちの茂木さんは団地が嫌いで、大人になると同時にそこから逃げ出したというほど。一方の石山さんは戸建て育ちで、今は古い団地から建て替わった新しいUR賃貸住宅に住み、そこで出会う日常の風景をヒントにマンガを描く日々を送っています。

まるで交わることがないかに見える二人の視線。でも石山さんの暮らしと、彼女の作品に描かれたストーリーを重ねることで、ゆっくりとフォーカスが合うように、茂木さんの目線が石山さんの目線と重なっていきます。

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そんな風に8人の女性たちが、団地の今を見つめ直し、これからの暮らしのヒントを見つけていくのが、この本です。

気になる方は、ぜひ書店で手に取ってみてください。

そしてウェブ上で連載されていた石山さんのマンガも、本になって発売されています。すでに各所でかなり評判を呼んでいるので、知っている方も多いかと思いますが、合わせて読んでいただければと思います。

『サザンウィンドウ・サザンドア』

また書籍の発売に合わせて、4月6日には下北沢の「本屋B&B」でトークイベントも行います。この本で執筆をしてくださった松田青子さんと、マンガ『プリンセスメゾン』が話題の池辺 葵さんによる対談。こちらも詳細は改めてお知らせしますので、お楽しみに!

『団地のはなし〜彼女と団地の8つの物語〜』は、ネット書店などで予約ができますので、ぜひお求めいただけたらと思います。

『団地のはなし〜彼女と団地の8つの物語〜』(amazon)