団地の基礎知識

ダイニングキッチン

2012年4月22日

食事をするダイニングと、料理をするキッチンが1部屋になったタイプの部屋。

実は、このダイニングキッチンは、1951年に作られた51C型という公営住宅の標準プラン(間取り)において初めて登場する部屋の造りです。

それまでは、畳の和室にちゃぶ台というスタイルで食事をし、ちゃぶ台を畳めば寝る場所にもなるという生活様式だったのに対して、食べる場所と寝る場所を分離すること(食寝分離)を目指したこの間取りは、当時モダンな生活の象徴でもあったそうです。

ちなみに、このダイニングキッチンという言葉は和製英語らしいので、頑張って良い発音の英語で言っても、外国の人には伝わらないかもしれないですね。ご注意を。

軍艦島

2012年4月8日

正式名称は「端島」。
言わずと知れた、伝説の島ですね。

なぜ団地R不動産で軍艦島か?
実は、この軍艦島に建てられた「30号棟」という建物が、日本初の鉄筋コンクリート造の集合住宅だと言われています。

長崎の遥か沖合いにあるこの島は、海底炭鉱の採掘のために開発され、住居から学校や病院、果ては寺院から娯楽施設まで、都市機能が集約された人工の島でした。

そして軍艦島には、「30号棟」が建てられた1916年以降も、集合住宅が次々と建てられることになります。

そういう意味で軍艦島は、団地的な島でもあったと言えるかもしれません。