団地の基礎知識

ニュータウン

2012年2月1日

日本では、大都市周辺の郊外に新しく計画的に建設された街のことを指します。

主に、高度経済成長期に、都市部に人口が集中してしまったことにより建設されました。

開発の主体としては、地方公共団体などの公的機関によるものと、民間企業によるものがあって、大規模なニュータウンの場合には、新しく電車などの交通網を整備して、建設される場合もあります。

また、団地目線で言うと、ニュータウンの中には集合住宅の団地が建設されることが多く、しかも複数の団地が造られるので、さながら団地の団地みたいになることが多いです。

有名なニュータウンには、東京の「多摩ニュータウン」「港北ニュータウン」「千葉ニュータウン」、大阪の「千里ニュータウン」「泉北ニュータウン」、名古屋の「高蔵寺ニュータウン」「桃花台ニュータウン」などがあります。

スキップフロア型

2012年1月21日

団地や、初期の集合住宅で言うところのスキップフロアは
エレベーターの停まらない(スキップする)階のこと。

そして、スキップフロアのある住棟を、スキップフロア型の住棟と呼びます。

つまり、エレベータはあるけど、停止階が1、4、7、10階だけ、など、一部の階だけに停まるようになっていて、それ以外の階には階段からアクセスするタイプの住棟です。

この場合、例えば6階に住んでいる人は、7階までエレベーターで行って、1階分階段を下りて6階に帰る。という風にエレベーターの停止階以外の階の人は、エレベーターと階段を両方使うことになります。

エレベーター停止階以外の階は、階段室型のように、採光・通風・プライバシー確保の点で優れていて、かつ高層化も可能という、両者の良いとこ取り(でもない?)のようなタイプです。

見た目にも、数階おきに共用廊下が飛び出ていたりと、かなりダイナミックな外観になることが多いです。


ちなみに、一般的に言うスキップフロアは、全く意味が違って、床面を1階ずつ重ねるのではなくて、中間的な位置に床を作ることを指します。

例えば、1階、中2階、2階のような構成がスキップフロアです。


(関連項目)
 > 階段室型
 > 片廊下(型)

テラスハウス

2012年1月8日

低層の集合住宅で、いわゆる「長屋」状に隣戸と壁を共有しているタイプのもの。
そして、各住戸にテラスと庭が付いているのが、テラスハウスの特徴です。

団地の場合だと、一般的なのは鉄筋コンクリートで作られているタイプです。

阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地など、初期の団地に多く登場しました。
昭和30年代には団地の2割が、このテラスハウスだったそうです。

ポイントハウス

2011年12月20日

いわゆる「団地」、という板状の住棟ではなくて、縦長の形をした住棟。柱状、というか。
コロッとしたかわいらしい形の住棟は、このポイントハウスに分類されます。

高層のものもありますが、主には5階建までの住棟が多くて、1つの住棟に階段室が1つ、その周りに各フロア2、3戸の住戸が配置されるのが一般的です。

ポイントハウスは、形状によってさらに分類されていて、四角い平面だとボックス型と呼ばれたり、L字型、T字型、というのもあります。

そして、Y字型の平面のポイントハウスは、スターハウスと呼ばれて、団地界のアイドル的存在です。

ポイントハウスは、昭和40年代までの団地で建てられることが多かったので、今では希少な存在になりつつあります。

また、団地の中でアクセントとして建てられることが多かったようなのですが、何と言っても室内が3方向外部に面していることが多いので、開放感があるのが特徴です。


(関連項目)
 > 階段室型

ツインコリダー(型)

2011年11月29日

住棟の形のひとつ。

造りとしては、2つの片廊下型の住棟を、廊下側を向かい合わせになるように並べて、その廊下をブリッジやエレベーターホールなどでつないだような形です。もしくは、その組み合わせを複数。

つまり、空から見るとロの字(長細い)をしていて、真ん中が吹き抜け、その吹き抜けの両側に廊下があるという造りです。

外観としては、両面にベランダが並ぶ、ぶっとい住棟という感じですが、内側の吹き抜けにはすごい光景が出現します。

上下にズラッと廊下が伸びて、そこにドアが規則的に並ぶ吹き抜けは、ミニマルかつダイナミック。

根強いファンもいるみたいです。


(関連項目)
 > 片廊下(型)

片廊下(型)

2011年11月29日

建物の片側に長い廊下を作って、そこからそれぞれの住戸に入るタイプの住棟。

もちろん、逆側には窓面やバルコニーがズラリと並ぶ、ということが多くなります。

階段室型などの住棟に比べて、エレベータや階段の本数が少なくなって経済的ですが、廊下側の個室の窓の前を人が通る、という弱点もあります。

集合住宅では一般的な造りと言えると思います。


(関連項目)
 > 階段室型

階段室型

2011年11月29日

いわゆる昔の団地と言えば...という感じのスタイル。

典型的なのは階段の両側に玄関がある形で、それぞれの階段ごとに、各階2つまたは3つの住戸の玄関があるのが一般的です。

窓の前を人が通ることがないので、プライバシーが確保しやすいのと、採光が取りやすいのが特徴です。

ただし、エレベーターが付きにくいので、6階以上の建物に使われることは、まずありません。

団地の種類

2011年11月16日

「団地」と、ひとことで言っても色々な団地があります。

と言うか、同じ種類のものを1つの敷地に集合させたのが団地なので、パッとみんなが思いつく集合住宅の団地以外にも、一戸建の団地もあれば、工業団地や農業団地というのもあったりします。

もちろん、このサイトで扱うのは集合住宅団地。

賃貸の団地を運営している主体も様々で、全国的に団地を運営している「UR」以外にも、各地方自治体が所有している団地や、社宅の団地など民間の団地もあります。

例えば、東京ではURの団地もあるし、都営住宅も、東京都住宅供給公社(JKK)の団地も、区営住宅もあります。

ちなみに、このサイトでは賃貸の団地を主に扱いますが、分譲されている団地も沢山あります。

UR

2011年11月16日

団地目線で言うと、全国で団地を含む約77万戸の賃貸住宅を管理・運営している法人。

「UR都市機構」というのは愛称で、正式名称は「独立行政法人都市再生機構」。

団地を所有・管理している団体は数あれど、賃貸の団地では最も幅広く一般の入居者を受け入れているという意味で、このサイトではこのURの団地を紹介することが多くなると思います。

元々は、「日本住宅公団」からスタートして、「住宅・都市整備公団」→「都市基盤整備公団」と組織が変わり、今の姿になっています。

いわゆる「公団住宅」が現在の「UR賃貸住宅」です。

> UR都市機構

団地R不動産

2011年11月15日

東京R不動産が運営する団地紹介サイト。って言うか、このサイト。

団地は、マニアな人も多いし、ファンも多い。
ボクらが作るこのサイトは、そんなマニアックな部分を掘り下げるのではなく、「住む」という目線でボクらがお薦めだと思った団地を紹介していきます。

とは言え、ボクらが選ぶ団地なので、古くて味のある団地が中心になると思います。そして、もちろん建物としてもグッとくる団地を紹介したいと思っています。